【日時】
2017年6月19日(月)18:20~20:20 【終了】
【場所】
立教大学池袋キャンパス 12号館2階 ミーティングルームA,B
*部屋は奥まった場所にあります。場所が分からない場合は、12号館1階の守衛窓口でお尋ねください。
【発表と実践】
【1】 L. Chuluunbaatar
(National University of Mongolia/Invited Visiting Scholar at Rikkyo University)
"Studies of Mongol Shamanism."
【2】 Takehiro Sato (Rikkyo Univeristy)
The Way of the Shamanship
-Sensing the multiple sounds of Shaman-
*This seminar will be held in English.
【問い合わせ先】
配布資料を準備する関係で、前日(6月18日)までに、参加の旨を下記アドレスにお知らせください。
・奥野克巳 katsumiokuno[アットマーク]rikkyo.ac.jp
・佐藤壮広 callsato[アットマーク]gmail.com
*スパムメール対策のため、[アットマーク]を@に代えてください。
【研究会を終えて~開催レポート~】
第3回宗教人類学研究会では、最初に、佐藤壮広氏が、これまで独自に開発してきた、シャカシャカと音が鳴る卵大の楽器を用いて、音を聞き、音を感じ、参加者で音を合わせ、次第に音を止めることによって、その先にある果てしなき宇宙へとつながる、シャーマニズムの音楽学的な可能性を視野に入れたワークショップが行われた。
その後、チロンバートル氏による口頭発表が行われ、前半では、1864年のドルジ・バンザロフによる記念碑的なモンゴル・シャーマニズムに関する研究に続いて、1921年以降の社会主義体制下で迫害されたモンゴルのシャーマニズムを研究した一連の研究者が紹介され、1990年の民主化以降のシャーマニズムの復活と研究の隆盛の経緯が丁寧にたどられた。
後半では、今から5000~7000年前のモンゴルにおけるシャーマニズムの誕生から、匈奴時代のシャーマニズムの勃興、モンゴル帝国時代(13世紀)における諸宗教の融和状況におけるシャーマニズム、16世紀のラマ仏教の移入による仏教とシャーマニズムの混淆、1920年代から1990年代にかけての共産主義体制下でのシャーマニズムの抑圧と衰退、1990年以降の復活までが、様々なエピソードとともにたどられた。
チロンバートル氏は最後に、口琴を演奏し、世界を祝福した。この発表により、シャーマニズムの王国たるモンゴルのシャーマニズムの全容に触れることができたように思われる。
シャーマニズムが抑圧されるというのはどういうことなのか、モンゴルのシャーマニズムはどのように分類されるのか、外来宗教である仏教との関係でシャーマニズムが駆逐されず、混淆したとはいかなることだったのか、モンゴルでは女性のシャーマンが多いことなどについての質疑応答が行われ、活発な意見交換が行われた。
第3回研究会には、全部で15名の参加があった。
0 件のコメント:
コメントを投稿