2017年6月9日金曜日

第6回研究会 2017.10.13.

【日時】
2017年10月13日(金)16:00~19:00 【終了】

【場所】
立教大学池袋キャンパス 12号館2階 ミーティングルームA,B
*部屋は奥まった場所にあります。場所が分からない場合は、12号館1階の守衛窓口でお尋ねください。

【テーマ】
 『信念の呪縛』から宗教研究を問い直す

*各章の論点を整理しながら、ゲストコメンテーターの意見を交えて、ディスカッションします。

【司会進行】奥野克巳(立教大学)、佐藤壮広(立教大学)
【ゲストコメンテーター】花渕馨也(北海道医療大学)


  【問い合わせ先】
初参加の方、質疑のある方など、お気軽に下記にお問い合わせください。
・奥野克巳 katsumiokuno[アットマーク]rikkyo.ac.jp 
・佐藤壮広 callsato[アットマーク]gmail.com
*スパムメール対策のため、[アットマーク]を@に代えてください。

【研究会を終えて~開催レポート】

 浜本は、この民族誌の中で、ケニアのドゥルマの妖術信仰をひとつの「信念セット」として読み解き、そのありようを、人々の日常的な実践的な関わりの中から明らかにしようとしている。本書は、30年に及ぶフィールドワークに基づいて、ドゥルマの妖術の「分水嶺」のこちら側から眺める研究者である浜本にとって――括弧を用いて、ところどころに著者独自の突っ込みが入れられるという、ひじょうに興味深い仕掛けが印象的である――、分水嶺の向こう側に住まうドゥルマの人たちが、不幸をめぐって、または地域に巻き起こる抗妖術運動などをつうじて、いかに妖術信仰に否応なく呪縛されていくのか記述分析している。間違いなく、現代日本の最高峰に位置する民族誌である。

 研究会には、北は北海道、西は広島、南は九州から集まった参加者たちによって、人類学の昨今の存在論的転回と本書が目指す学問の質的な違いや、「突っ込み」の持つ意味などをめぐって、また、ゲスト・コメンテーターの花渕さんの発題に関して、様々な角度から、活発な議論や意見交換が行われた。

 全部で9名の参加があった。

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